ブックタイトル【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号
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【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号
Financial Adviser 088にも満たないと思います。 では第2問です。?円相場や日本株の動向には関心がありますか??。おそらくこの質問に対しては、5割以上の方の反応は以下のようなものでしょう。「当たり前だよ。だって、店頭で接客したり、客先に出向いたりしたとき、円相場と日本株の大体の動きくらいは知っていなければ格好がつかないよね」。はい、わかりました。 さて、私はここで「?」となるのです。なぜか。日本株の動向について関心があるのなら、それを決める最大の要因である円相場を知るのは当然として、さらにはその円相場の動向を決定付ける日米の金利についてのイメージを持つのも当然だと思うからです。日本の平均株価水準を決める最大の要因はドル円相場 図表1はドル円相場と日経平均株価の動きを並べて描いたものです。これは予想どおりですね。円安はトヨタ、日立、キャノン、コマツなどの大型輸出企業の業績を引き上げることを通じて日本株を引き上げます。逆に円高はこれらの企業の輸出採算を悪化させ、株価は下落します。 では図表2です。これは日米長期金利差とドル円相場の動きです。日米長期金利差は「米国10年国債利回り-日本の10年国債利回り」です。日米金利差が円相場を動かすことも、多くの方々が「そんなの知っているよ」ですね。 米国金利が日本の金利より高い状態で、日米金利差が拡大するとドル高・円安へ、逆に金利差が縮小するとドル安・円高が進むということです。少なくとも短期的にみれば、日本の平均株価水準を決める最大の要因はドル円相場です。 さらに言えば、現在日本の金利は日銀が強力にコントロールしているため、その動きはとても窮屈号までのマーケットデータ解説に代えて、今回からは運用提案のスキルアップのための「マーケット連想ゲームのススメ」をスタートさせます。マーケット動向に詳しくなるための最大の秘訣は、構造・仕組みを知ること以上に、個々の動きをどのように連想力でつなげていくかです。そのためのコツをお伝えしようと思います。日本株に関心があるなら日米の金利も知っておくべき まずは皆さんに質問です。 1問目。?週に一度くらいは日米両国の??年長期金利は意識的にご覧になりますか?。おそらく、私のこれまでの多くの金融機関職員の方々との出会いから推測するに、「ええ、現時点では日本が0・1%、米国が2・5%程度ですね。その差は2・4%程度」と応じることのできる方は、おそらく1割前金融データシステム角川 総一Round 195‘17・02‘17・01‘16・12‘16・11‘16・10‘16・09‘16・08‘16・07‘16・06‘16・05‘16・04‘16・031001051101151201251.401.601.802.002.202.402.60(%) (円)10年金利差(左軸)ドル円レート(右軸)図表2 日米金利差はドル円相場を決める‘17・02‘17・01‘16・12‘16・11‘16・10‘16・09‘16・08‘16・07‘16・06‘16・05‘16・04‘16・03(円) (円)日経平均株価(右軸)ドル円レート(左軸)9510010511011512012514500155001650017500185001950020500図表1 ドル円相場は日本株を決める