ブックタイトル【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号

ページ
74/100

このページは 【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号 の電子ブックに掲載されている74ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号

Financial Adviser 074分配金の引下げは安定運用のための手段「毎月分配金を受け取ることを希望している」が、元本を取り崩しているだけではないかと心配しているお客さまには、基準価額と分配金額の推移を、お客さまと一緒に月次レポートなどで確認するといいだろう。 多くの毎月分配型投信のファンドの目的には、「投資信託証券への投資を通じて、安定したインカムゲインの確保と信託財産の成長を目指します」と書いてあるはずだ。つまり、運用会社は安定した分配金を支払いながらも、基準価額が上昇していく運用を目指している。したがって、お客さまには「分配金を引き下げるのは、今後の運用成績を安定させるために、運用会社が必要と判断した前向きな行為」であることを説明しよう。 過去の基準価額の推移を見て、分配金受取り後の基準価額が下落を続けているようであれば、運用配金を受け取ることを希望するお客さまに毎月分配型投信を提案する際は、投資信託の分配金は運用収益から取り崩して投資家に支払われるものなので、運用収益以上の分配金が支払われれば投資元本を割り込むことがありえることを理解してもらうことが必要だ。こうした説明を担当者からお客さまにできていればトラブルに発展することはないだろう。 今回の相談内容でまず確認すべきことは、お客さまが「毎月分配金を受け取ることを希望しているか」どうかだ。もし、そのニーズがないお客さまであれば、分配時に利益に対して20%の税金が源泉徴収される毎月分配型は、税金を無駄に払う非効率な運用であることを説明する。そのうえで、税金の支払いを抑えるために、同じ投信銘柄で分配金の支払い回数の少ないものや、分配金を原則出さない「資産成長型」のコースがないかを確認し、コースを変更する提案ができる。分FPCustomer 毎月分配型投信は実際の運用利益以上の分配金を出しているため元本を取り崩しているだけの投資信託が多いと聞きました。そんな商品に投資していても大丈夫ですか?実際、そのような投資信託は多くありました。そのため最近は、運用会社から分配金引下げのお知らせが増えているんです。お客さまのところにも届いているかと思います。ただし、これは運用利益に見合った分配金に近づけていく動きなんですよ。How to Investment advice運用アドバイスこんなときどうする!?vol.1 分配金引下げの動きをどう説明するか