ブックタイトル【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号

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【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号

065 Financial Adviserこの点はFPとしてきちんと説明したいですね。5年程度は保有する覚悟をもってファンドを利用してほしい吉井 最近の販売動向はいかがですか。安永 おかげさまで、販売から3年以上経過してから販売件数・純資産総額が伸びてきています。取扱金融機関の数も増えつつあります。 多くの金融機関では、NISAスタート時やコア・サテライトの考え方が広まり始めたときに、リスク・コントロール型に分類される様々なタイプのバランス型ファンドをラインナップに組み込みました。一例を挙げると、リスクを○%までに抑えることを目指す「リスクバジェット」などがあります。ただ、ここにきて運用成果に差が出ており、ラインナップの見直しを進める中で、『ファイン・ブレンド』の実績が評価されていると考えています。吉井 ボラティリティが高い投資対象を組み込んでリスクを打ち消し合ってもらうという考え方はシンプルですし、個人的にも共感できます。ベースとして持つべきアセットクラスは概ねカバーできていますから、コアとなる商品として利用するのには適していると考えます。安永 リスク性の資産を保有し続けてもらうにはどうすればよいかを考えてこの商品を組成し、途中で退出せずに投資を続けることの大切さを訴えてきました。短期で保有することに向いている商品ではありません。5年程度は保有する覚悟をもって、『ファイン・ブレンド』を購入してほしいと思っています。(構成 本誌・川﨑寛隆)FPから見た「ここがポイント」ファンドを顧客に説明する際には、①固定配分と可変配分の違い、②当ファンドならではの特徴、③期待されるリスク・リターン水準の3つのポイントを意識するとよいでしょう。 一般的に、固定配分は期待リターンに基づいた配分であり、可変配分はリスク管理に重点をおいた配分であることが多いです。当ファンドでは各資産のリスクを均等配分するリスクパリティ戦略を採用していることを押さえておきましょう。 当ファンドならではの特徴は、他のリスクコントロール型ファンドと比べて株式などの高リスク資産の組入れがやや高いことにあります。その背景は金や超長期債など、高リスク資産との相関が低い資産が組み入れられ、高い分散効果が期待できることにあります。 期待されるリスク・リターン水準は、「安定的」という一言で片づけず具体的な数字をイメージすることが大切です。過去のシミュレーション結果によると、いずれも年率6%程度とのことです。 リスク管理に重きを置いていることからリスク水準についてはある程度参考としてよいと思われますが、リターン水準は単なる結果と捉えておきましょう。当