ブックタイトル【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号
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【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号
Financial Adviser 064配分の決定・見直しを行っています。各資産のリスク水準の推計のためにモニターしている指標やその判断基準は、各社の「リスク・パリティ」のノウハウになるので開示が難しいのですが、「リスク・パリティ」においては各資産の資産価格の動きだけを見て判断すると、市場の変化への対応が遅れてしまう傾向があるため、当ファンドの運用では先行性のある指標を見るなどの工夫を行っています。吉井 ポートフォリオのリスク水準や期待リターンは想定していますか。安永 これは「リスク・パリティ」の弱点といえるかもしれませんが、リスク・リターンはあくまで結果であるため、想定はしていません。ただ、ファンド設定時に、参考までにリスク・リターンのシミュレーションをしていました。これによると、2002年12月末から2012年の12月末までの10年間、「ファイン・ブレンド戦略」を用いて運用を行った場合、リスク6・2%、リターン6・9%という結果になっています。吉井 リターン・リスクのターゲットがないため、ファンドの購入を検討する際は、これまでの実績を参考にする必要がありますね。資産配分をドラスティックに変更しているわけではない吉井 これまでの中で、運用がうまくいったとき、いかなかったときがあれば教えてください。安永 うまくいったのは2016年です。2015年12月30日から2016年12月30日までの1年間の、『ファイン・ブレンド(資産成長型)』の騰落率は6・5%となりました。マイナス金利導入や英国のEU離脱、米国の大統領選挙など異例の出来事が続きましたが、戦略の強みが発揮されて堅調に推移しました。 反対に、苦戦したのは2015年でした。円高が進行したことで海外のソブリン債が大きく値下がりしました。反面、超長期の日本国債は値上がりしたのですが、これだけでは支えきれない局面でした。吉井 2016年1月のチャイナショック、6月のブレグジット、11月の米大統領選などのボラティリティが高まった局面でも、ドラスティックに資産配分を変更してはいないようですね。「市況に応じて資産配分を変えるファンド」と聞くと、リスクが高まったときに超長期国債などの比較的リスクの低い資産の配分を大きく増やしてくれると勘違いする人もいるでしょうから、グローバルREIT10.1%ファイン・ブレンド(資産成長型)その他2.1%高金利海外債券11.0%グローバル高配当株式11.3%日本国債53.3%金12.3%80%100%日本国債0%20%40%60%13・0313・0914・0314・0915・0315・0916・0316・09高金利海外債券グローバル高配当株式グローバルREIT金ファイン・ブレンド(資産成長型)図表3 資産構成比率(2017年1月31日現在) 図表4 資産構成比率の推移(2017年1月31日現在)※比率は当ファンドの純資産総額比 マンスリーレポートを基に作成※比率は当ファンドの純資産総額比 マンスリーレポートを基に作成