ブックタイトル【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号
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【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号
063 Financial Adviserを踏まえて利用が拡大した手法です。期待リターンの推計は行わず、いかにリスクを分散するかを重視します。具体的には、各資産のボラティリティ(リスク)や、各資産間の相関関係などに着目して、互いのリスクを打ち消しやすい資産配分を作っていく戦略です。 資産間でリスクを打ち消し合ってもらうことでファンド全体のリスクを抑えるという戦略ですから、ボラティリティが高い、つまりしっかりと値動きのする投資対象や他資産との相関が低い投資対象を組み入れる必要があります。当ファンドの投資対象のひとつである日本国債において、短期国債ではなく残存期間が10年以上の超長期国債を組み入れているのはそのためです。金を組み入れているのも、同様の理由です。 逆にいうと、超長期国債や金を組み入れているからこそ、収益性が高くリスクも高い好配当株式やグローバルREITをたくさん組み入れることができるわけです。吉井 私自身も、金を組み入れたポートフォリオをお客さまに提案しています。債券の利回りが下がってきている中、リターンを確保するには一定程度のリスクを取って株式を組み入れなくてはなりません。そうした中でリスクを何で打ち消すのかを考えたときに、金が一つの選択肢になると考えています。安永 金を組み入れていることで、金の値上がりを強気で見ているのですかという質問を受けることもあるのですが、必ずしもそうではないという点をご理解いただけるよう努めています。 また、『ファイン・ブレンド』は現金の比率でリスクをコントロールする商品ではないため、有価証券の比率は常に高位に保たれています。そのため、資産配分が固定されたバランス型ファンドほどではないものの、上昇局面で素直にリターンが出やすい商品であるともいえます。リスク水準の想定がないため過去の実績を参考にする吉井 資産配分を決定するに当たっては、各資産のリスク水準をどう推計するかがポイントのひとつとなると考えます。『ファイン・ブレンド』がモニターしている指標や、その判断基準について教えてください。安永 『ファイン・ブレンド』では、日興グローバルラップからの助言をもとに、基本的には月に一度、資産13年3月17,00016,00015,00014,00013,00012,00011,00010,0009,0008,0007,00013年9月14年3月14年9月15年3月15年9月16年3月16年9月・グラフ起点を10,000として指数化グローバル高配当株式↓ ファイン・ 日本国債→↓ブレンド高金利海外債券↓グローバルREIT↓金↑4.7% 3.8% 9.8% 10.0% 9.1% 6.7%金期間内での月間最大リターン期間内での月間最小リターン-3.7% -2.5% -7.8% -8.0% -8.0% -13.3%グローバル高配当株式グローバルREIT高金利日本国債 海外債券 ファイン・ブレンド図表1 「ファイン・ブレンド」基準価額と各資産の推移(2013年3月25日(ファンド設定日)~2017年1月31日)図表2 各資産の月間最大/最小リターン(計算期間:2013年3月*~2017年1月)*2013年3月は設定時からの騰落率※「ファイン・ブレンド」は、資産成長型の税引前分配金再投資ベースの基準価額※グラフ・データは過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではない(販売用資料を基に編集部で作成)※グラフ・データは過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではない(販売用資料を基に編集部で作成)