ブックタイトル【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号

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概要

【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号

Financial Adviser 060受けた場合、自己負担の技術料と同額の給付金が支払われる。 日本生命は2016年10月から女性向けに「ニッセイ出産サポート給付金付3 大疾病保障保険ChouChou!」を発売した。この商品の特徴は3大疾病保障保険に不妊治療保障(不担保期間2年、最大12回)を組み込んだことだ。2016年4月に改正された「特定不妊治療費助成制度」の対象となる治療を受けたときに給付が受けられる。 損保では東京海上日動が企業に対して「特定不妊治療」を補償対象の治療範囲とし、公的助成制度を補完する形で治療により生じた自己負担額を補償する「不妊治療費用等補償保険」を発売している。 これら3社の商品は、いずれも社会保障の新制度や公的支援事業を補完する商品である。今後も、公的制度と民間保険の役割分担を担う商品開発が進むだろう。 また、2016年9月には損保ジャパン日本興亜ひまわり生命がそのため、顧客ニーズに細かく対応することで、市場の開拓・拡大を図ろうとする会社も出てきた。 商品(リスク)を細分化して特定保障の提供を図るほか、リスク対応の保険料の設定など、よりパーソナルな保険の提供が目立つ。特に注目されるのは医療関係商品を中心に従来なかった新たな商品が登場していることだ(図表2)。 2016年9月にアクサ生命が「患者申出療養サポート(患者申出療養給付保険)」「予防・早期治療サポート(重症化予防支援保険)」の2商品を発売した。「患者申出療養サポート」は、2016年4月から施行された健康保険の「患者申出療養制度(日本では承認されていない医薬品や医療技術などが患者の申し出により保険診療と併用可能になる制度)に対応した商品。該当する療養を月々500円(性別・年齢にかかわらず一律)で加入できる臓器移植医療給付金付先進医療保険「Linkxcoins(リンククロスコインズ)」を発売した。 同商品は臓器移植と先進医療に特化した保険でネット専用商品。契約年齢範囲は20?69歳で、保険期間は1年で自動更新となる。保障の対象となるのは心臓・肺・肝臓・膵臓・小腸・腎臓の移植術で、先進医療給付金は通算2000万円まで、所定の移植術給付金は1000万円が受け取れる。より保障対象の細分化が進められているのも今後の方向といえる。生命保険を大きく変える「インシュアテック」  今後の保険商品に大きな影響を与えるのが「インシュアテック(InsurTech)」だ。テクノロジーと保険を融合して、契約者個々のリスクを保険料に反映しようというもの。生命保険各社でインシュアテックへの取組みが進んでいる社名/商品名発売月特     徴アクサ生命『患者申出療養サポート』『予防・早期治療サポート』9月2016年4月施行の社会保障の新制度「患者申出療養制度」に対応。所定の重症化予防疾病にかかったら、一時金や見舞金を支払う。損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『Linkx coins』9月月々500円(性別・年齢にかかわらず一律)で加入できる臓器移植医療給付金付先進医療保険。ネット専用商品。日本生命『ChouChou !』10月三大疾病保障保険に、所定の不妊治療を受けたときに給付金が受け取れる不妊治療保障(最大12回)を組み込む。東京海上日動火災『不妊治療費用等補償保険』11月企業や健康保険組合の構成員を対象に企業の福利厚生制度構築の一助として開発。従業員本人に加えその配偶者も対象。男性不妊治療も補償対象。ネオファースト生命『カラダ革命』12月契約時は実年齢で、3年ごとの更新時には健康診断等の検査項目結果等に基づいて算出した健康年齢Rを用いて保険料を決定。図表2 2016年中に発売された特定疾病や不妊治療などの新商品