ブックタイトル【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号

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【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号

051 Financial Adviserただいた運用商品であれば、仮に値下がりしても、その時点でのデータを示して値下がりの理由を説明できます。投資判断の前提となったデータが変わったことを伝えればお客さまも納得できますし、今後の対応を一緒に考えることもできます」 提案する商品を絞り込む際は、お客さまの好みを確認することが大切だと阿部さんはいう。「『これは嫌』という意向をお持ちのお客さまは大勢います。ご年配の方になるほど、これまでに様々な経験を積まれていますから、その考えを尊重しつつ提案を組み立てるようにしています」 為替にかかわるのは嫌、マーケットに連動するのは嫌…というように、お客さまの意向は様々だ。リスクやリターンの水準がお客さまに適していたとしても、意向とは違う商品だった場合、値下がりしたときに気持ちが落ち込みやすい。もちろん、お客さまの意向を鵜呑みにするのは禁物。その裏側にある真意を阿部さんは必ず探っている。 運用商品は、なるべく中長期的に、バランスのとれた資産配分で保有してもらうことが理想だが、銀行に訪れるお客さまの場合は、期間と金利が決まっている商品を好む傾向があるという。ただし、これは投資経験を積むとともに、リレーションを構築できてくることで変化が生じ、話を聞いてもらえるようになり、いろいろな相談につながることも多いそうだ。お客さまへ専門家を紹介し生前贈与資金の運用を提案 例えば、こんな事例があった。そのお客さまは50 代で、最近親の相続で多額の財産を引き継いだという。運用相談を重ねる中で税金の話題になり、相続対策を考えていると打ち明けられた。お客さまは共働きで収入も比較的多く、自宅も所有している。1人息子が都内に暮らしているという。 息子さんへの生前贈与を検討したいとするお客さまに対して、阿部さんは税理士を紹介。また、30代の息子が多額の現金を保有することに不安を感じたお客さまは、贈与した現金を原資に息子さんが平準払いの終身保険に加入することを希望したことから、提案する保険商品の税務上の取扱いも含め丁寧にご説明したところ、将来の納税資金は確保できていたため、息子さんを被保険者にして老後資金の準備に充てることに。贈与契約書の締結も弁護士をご紹介したり、弁護士との連絡をサポートするなど、スムーズな契約の進行を支援したことで、お客さまにも喜んでもらえたという。お客さまに合わせた接し方で心地良い時間を演出「お客さまに心を開いてもらうには、相談しやすい雰囲気作りも大切です。意識しているのは『ふ●Profileあべえみ○横浜支店(当時)、本部プロジェクトチームなどを経験後、産休・育休に。復帰後、渋谷フィナンシャルセンター、二子玉川フィナンシャルセンターを経て、2016年12月より現職。週に一度、ヨガに通うこと。行くまではつらいのですが、行くとすごく元気になります。ストレス解消法(落ち込んだ時の対処法)「自分が変わると、世界が変わる」好きな言葉(モットー)ヨガ趣味(休日の過ごし方)