ブックタイトル【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号

ページ
32/100

このページは 【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号 の電子ブックに掲載されている32ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

【試し読み】Financial Adviser 2017年4月号

Financial Adviser 032し4日程度の勤務になってしまうが、リスクなく収入が確実に増える。ここでは、パート収入の増加を月3万円と見積もってみよう。 さらに節約についても考えてみたい。ここでは、毎月2万円節約できたと考えてみよう。この段階で節約の中身までを考える必要はない。CF表上では、生活費をマイナスの値で入力すれば、節約を表現することができる。 ここまでで考えた対策は、①資産運用を行う、②パート勤務を増やす、③節約を行うの3つである。これらは、三者択一のものではなく、共存できるものである。それならば、すべてまとめて提示するほうが良い提案になるだろう。 資産運用に加えて、就労や節約も含めて考えたものが、図表7になる。何も対策を考えなかった元のケースでは、20年後の資産は▲925万円であった。 図表7の中には、資産運用を行わずに、奥さんのパート勤務を増やし、毎月2万円節約するだけのケースも入れている。この場合、30年後の資産は264万円に上昇(1189万円の改善)した。すでにこの時点でマイナスではなくなっている。さらに、資産運用を考えると、2804万円にまで上昇する(2540万円の改善)。 しかし、資産運用にはリスクがつきものである。それゆえ、リスクを可視化すると、資産運用がうまくいかなかったときには、30年後の資産は996万円にとどまることになる。この金額は、資産運用が平均的な成果になった2804万円に比べると低くなっている3,0004,0005,0006,0002,0001,0000-1,000-2,0002,804万円264万円-925万円46歳-49歳45歳-48歳47歳-50歳48歳-51歳49歳-52歳50歳-53歳51歳-54歳52歳-55歳53歳-56歳54歳-57歳55歳-58歳56歳-59歳57歳-60歳58歳-61歳59歳-62歳60歳-63歳61歳-64歳62歳-65歳63歳-66歳64歳-67歳元のケース就労+節約(資産運用失敗)就労+節約(資産運用なし)就労+節約(資産運用平均)996万円図表7 資産運用、就労、節約の組合せとCF表の改善3,0004,0005,0002,0001,0000-1,000-2,000766万円46歳-49歳45歳-48歳47歳-50歳48歳-51歳49歳-52歳50歳- 53 歳51歳-54歳52 歳-55歳53歳-56歳54歳-57歳55歳-58歳56歳-59歳57歳-60歳58歳-61歳59歳-62歳60歳-63歳61歳-64歳62歳-65歳63歳-66歳64歳-67歳提案(運用平均)元のケース提案(運用失敗)445万円-925万円●提案するポートフォリオ10%(リスクのあるモノの期待リターン)× 70%(リスクのあるモノへの投資割合)= 7%7%(リスクのあるモノの期待リターン)× 30%(リスクのあるモノへの投資割合)= 2.1%図表8 提案するポートフォリオを組み入れたCF表